このページでは、NUROでんきを解説しました。
・NUROでんきで今より安くなる?
・東電/関電で契約した場合の比較
・NUROでんきの月額料金シミュレーション
・NUROでんきの料金/特典
NURO光が550円割引されるNUROでんき。
公式ページを見てみると『NUROでんきで年間6,000円~8,000円程度安くなる』的なことが書いてありますが、実際そんなに安くなるのでしょうか?
目次
NUROでんきのサービス内容・料金・特典
関東エリア | 関西エリア | |
---|---|---|
月額料金 |
●基本料金: 10A:767.66円 15A:901.49円 20A:1,035.32円 30A:1,302.98円 40A:1,570.64円 50A:1,838.30円 60A:2,105.96円 ●電力量料金 (1kWhあたり) ~120kWh:19.78円 ~400kWh:25.79円 400kWh~:30.57円 |
●最低料金 (~15kWh): 785円 ●電力量料金 (1kWhあたり): 15kWh~120kWh:20.31円 ~360kWh:24.75円 360kWh~:29.29円 |
特典 | NURO光の月額料金550円引き | |
公式ページ | NUROでんき公式ページ |
NUROでんきは、2016年の電力自由化に伴って登場したサービスで、CDエナジーダイレクト・大阪ガス株式会社が提供しています。
別記事「NURO光の最新提供エリアはどこ?」でも解説している通り、NURO光は北海道/関東/東海/関西/中国/九州地方(一部地域を除く)で使えますが、NUROでんきは関東・関西限定です。
■NUROでんきの提供エリア
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
月額料金は非常にわかりづらいところですが、例えば関東で40A契約して月350kWh使っている場合は9,875円、関西で月350kWh使っている場合は8,680円(いずれも燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く)といった感じになります。
通常2ギガ(3年契約プラン)5,200円~⇒4,243円に550円割引される。
NUROでんきの特典は『NURO光の月額料金が550円引き』になることです。NURO光の月額料金は通常2ギガ(3年契約プラン)5,200円~ですが、NUROでんきに加入することで4,243円に割引してもらえます。
NUROでんきは高い!?電気料金を比較したら、全然安くない…けど、契約した方がいいよ!という話
NUROでんきの公式ページには『NUROでんきにすると、年間6,000円~8,000円程度安くなる』的なことが書いてあります。
8,200円お得になる!と書いてあるが…
契約する側からすると、安くなるのはありがたい話ですが、ホントなのでしょうか?東京電力・関西電力の料金と比較しました。
・【関東】NUROでんきと東京電力の料金比較!
・【関西】NUROでんきと関西電力の料金比較!
・【比較結果】NUROでんきの方が安くなる!
【関東】NUROでんきと東京電力の料金比較!
まずは関東エリアでの比較。
NUROでんきと東京電力で同じ使用量だった場合にいくらになるのか計算しました。※1人世帯150kWh・2人世帯250kWh・4人世帯400kWhで計算。
NUROでんき | 東京電力 | |
---|---|---|
1人世帯(150kWh) | 4,860円 | 4,445円 |
2人世帯(250kWh) | 7,296円 | 6,948円 |
4人世帯(400kWh) | 11,164円 | 11,328円 |
関東の比較結果は、こんな感じ。
1人世帯:NUROでんきの方が415円高い
2人世帯:NUROでんきの方が348円高い
4人世帯:NUROでんきの方が164円高い
いずれの場合も『NUROでんきの方が高い』という結果になりました。
結論としては『NUROでんきにすると安くなる!』という話になるのですが、電気代については少し高くなってしまう可能性があります。
【関西】NUROでんきと関西電力の料金比較!
続いて、関西エリアでの比較。
関西電力で同じ使用量だった場合にいくらになるのか計算しました。※1人世帯150kWh・2人世帯250kWh・4人世帯400kWhで計算。
NUROでんき | 関西電力 | |
---|---|---|
1人世帯(150kWh) | 3,660円 | 3,160円 |
2人世帯(250kWh) | 6,135円 | 5,822円 |
4人世帯(400kWh) | 9,488円 | 10,041円 |
関西の比較結果は、こんな感じ。
1人世帯:NUROでんきの方が550円高い
2人世帯:NUROでんきの方が313円高い
4人世帯:NUROでんきの方が553円安い
1~2人世帯の場合はNUROでんきの方が高くなってしまいますが、使用量が増えると関西電力よりもNUROでんきの方が圧倒的に安くなります。
4人家族で毎月400kWhくらい使っているなら、NUROでんきにすれば年間6,600円程度は安くできるでしょう。
電気代が高くなるけど…NUROでんきにした方がいいよって話
ここまで、東京電力/関西電力とNUROでんきの料金を比較しました。
契約する側からすると「NUROでんきにしたら、電気代が安くなった!」というのを期待したいところですが、残念ながらそうはいきません。
使用量によってはNUROでんきの方が高くなります。
では、NUROでんきにすると損をするのか?というとそれは違います。NURO光を使っている(使う予定)なら、使用量に関係なくNUROでんきにするのがオススメです。
550円割引があるので、しっかりお得になる。
なぜなら、NUROでんきにするとNURO光が550円安くなるからです。
東電・関電の方が電気料金が安いと言っても金額差は最大550円なので、電気代は高くなるものの、NURO光の550円割引があることによって総合的な出費は抑えられます。
さすがにNUROでんきのページに書いてあるように8,000円安くなる!みたいのは、誰でもそうなるワケではありませんが、NUROひかりでんきにした方が年間1,000円~6,000円程度はお得になる人が多いでしょう。
なお、これからNURO光に契約される方は特典・キャンペーン選びも重要となります。2023年6月現在でNURO光に1番お得に契約するなら、45,000円のキャッシュバックを受け取れるNURO光公式特典・キャンペーンがオススメです。
NUROでんきにしない方がいい人もいる!?3つのデメリットを解説!
NUROでんきにすれば、最低でも数十円程度安くなることが、ここまでのシミュレーションでわかりました。
そう考えると、一見メリットしか見当たらないようなNUROでんきですが、実はデメリットも存在しています。
ここではNUROでんきにしない方がいい人を3パターンご紹介します。
●NUROでんきにしない方がいい人3パターン
・提供エリアが限られている
・オール電化NG
・新築NG
デメリット(1)提供エリアが限られている
NUROでんきが使えるのは、2023年6月現在のところ、関東・関西エリアです。
●NUROでんきが使えるエリア
関東:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
関西:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
現在のところ関東/関西エリア限定だ。
上記都府県以外では、NUROでんきは利用できません。
今後、NURO光と同様に提供エリアを拡大する可能性もありますが、現在のところは関東・関西エリア以外だとNUROでんきは利用できません。
デメリット(2)オール電化NG
NUROでんきは、オール電化住宅では申し込めません。
せっかく光熱費を安くしようと考えて、エコキュートなどのオール電化住宅を建てたとしても、そもそもNUROでんきはオール電化住宅NGとなっており申し込みNGです。
東電や関電といった電力会社では『夜間は安くなる電気料金プラン』や『オール電化対応プラン』を用意していますが、NUROでんきには料金プランは1つしか存在していません。
デメリット(3)新築NG
NUROでんきは、新築では申し込めません。
NUROでんきは、『すでに電気サービスを利用していて乗り換える人用』として提供しているサービスになるため、新築の家だと申し込みできません。
そのため、新築住宅でNUROでんきを利用したい場合は、非常に手間がかかりますが、東京電力や関西電力に1回契約してからNUROでんきに乗り換える必要があります。
まとめ:NUROでんきは高い?しない方がいい人もいる?3つのデメリットを解説!
この記事では、NUROでんきについて解説してきました。
NUROでんきと東電・関電の電気料金だけで比較すると、ほとんどのケースで高くなります。しかし、NUROでんきには『NURO光の月額料金を550円割引』という特典があり、毎月の出費はしっかり安くすることが可能です。
そのため、NURO光を使っている・これから使う予定がある人の場合は、NUROでんきに乗り換えするのがオススメです。
ただし、NUROでんきにもデメリットがあります。
まず関東/関西エリアのみ対応。NURO光自体は、北海道/関東/東海/関西/中国/九州地方(一部地域を除く)に対応していますが、NURO電気は関東/関西だけでしか提供していません。
そしてオール電化・新築NG。
NUROでんきはオール電化住宅向けのプランを用意しておらず、オール電化住宅では契約できません。東電・関電で提供しているオール電化住宅向けプランに契約する必要があります。
また乗り換え専用のサービスになるため、新規契約となる新築(引っ越ししたばかりで新規契約含む)の場合だとNUROでんきは契約できません。どうしても契約したい場合は、一度東電・関電に契約してから、乗り換える必要があります。
このようなデメリットがありつつも、NUROでんきは公式ページに書いてあるように、光熱費を抑えることもできるので、自宅の状況や使用量を確認して検討してみるのがオススメです。