NURO光の工事は壁に穴開けありです。
と言っても、穴開けは絶対やるワケではありません。『穴開けになる条件』に書いている通り、条件を満たしてしまうと穴開けへ…といった感じです。
この記事では、NURO光の工事を解説。
・2回ある工事作業内容
・戸建・マンション別の穴開けになる条件
・穴開け工事を絶対回避する方法
・NURO光の工事⇒開通は遅すぎ!?
・賃貸の工事は特殊?
・工事を早く終わらせる裏技
工事遅すぎで炎上したり、壁に穴開けアリ説で不安になる人も多いNURO光の実情をまるっと解説しました!
目次
全部で2回あるNURO光の工事内容・流れを解説!立ち合いは必要?作業時間はどれくらい?
NURO光の工事は全部で2回あります。
1回目はSo-netによる宅内工事。
自宅内に光ファイバーを引き込む準備のために、家の中の工事(光キャビネット取り付け、MDFから部屋への配線、ONUの設置など)を行います。
2回目はNTTによる屋外工事。
電柱や地下設備を通っている光ファイバーを、1回目の工事で取り付けた光キャビネットやMDF設備に接続します。
1回目の工事:So-netによる宅内工事
1回目の工事は、自宅内に光ファイバーを引き込む準備のための工事で、戸建とマンションで作業内容が異なります。
●戸建のNURO光開通工事(宅内工事)
戸建の工事では、家の外壁に光キャビネットを取り付けます。
光キャビネットは、光ファイバーを収容するプラスチック製の箱です。サイズは縦183mm×横77mm×奥行33mmで、光キャビネットに一旦収容した光ファイバーを、エアコンダクトや電話配管などから室内に引き込みます。
室内に引き込まれた光ファイバーは、NURO光のONU(光回線終端装置)に接続。ここまでの作業で戸建タイプの1回目の工事は完了です。
なお、「NURO光の工事は穴を開ける!」で後述していますが、光キャビネットの設置や光ファイバーの引き込みにあたって壁への穴開けが発生する可能性があります。
●マンションのNURO光開通工事(宅内工事)
マンションの場合、MDF室というマンションの共有部にある配線設備(PDやPT)から、室内に光ファイバーを引き込みます。
MDF室から部屋まで配線された光ファイバーは、光コンセントや電話線の脇を通して引き込み。
建物に光コンセントなどが設置されていないような場合には、まれに電話線(モジュラーコンセント)や電源コンセントの脇に小さな穴(切り込み?)を空けて光ファイバーを取り込むこともあります。
「ウチは賃貸だから穴はヤバいよ…」などと感じる方もいるかもしれませんが、穴はモジュラーや電源コンセントのカバーに開けるだけです。
また、カバー自体はホームセンターに80円程度で売っており、工具なしで交換できるため、仮に穴を開けることになったとしても原状回復は難しくないでしょう。※作業員によっては穴を空けずに通してくれることもあります。
1回目の工事は、NURO光を申し込みしてから7~10日前後で行われます。
工事自体は1~2時間程度で完了しますが、立ち合いが必要です。そのため、別記事「NURO光の工事を1日で終わらせる裏技!」でも解説している通り、土日工事にすると+3,000円の追加料金がかかってしまうことを考慮して、予定を調整するのが良いでしょう。
1回目の工事が完了後、20日前後したら2回目の工事が行われます。
2回目の工事:NTTによる屋外工事
2回目の工事では、建物に光ファイバーを接続。
戸建・マンションともにやることは一緒で、NTT東日本・西日本の作業員が電柱や地下を通っている光ファイバーを建物に接続する作業を行います。
作業自体は光ファイバーをグサッと挿すだけですが、配線チェックなどもしっかり行う関係で終わるまで1~2時間程度かかります。※2回目の工事も要立ち合い
工事が完了すれば、いよいよNURO光の開通です。
賃貸やマンションで工事する場合は、大家さん・管理会社の許可が必要!
賃貸やマンションでNURO光の開通工事をする際には、事前に大家さん・管理会社の許可を取る必要があります。
人によってはハードルを感じるかもしれませんが、現在のNURO光の工事手法では基本的に建物に傷をつける(要は穴を開ける)ようなことはないため、「NURO光というネット回線の工事をしたいので許可をください。建物が傷つくことはありません。」としっかり説明すれば、ちゃんと許可をもらえるでしょう。
NURO光の工事は壁に穴開けアリ!何とかして回避できないの?
ここまで解説した通り、NURO光では2回工事を行います。
工事で気になる人も多いのが、『NURO光の工事は穴開けある?』ということでしょう。実際、NURO光の1回目の工事では、戸建・マンションともに穴を開ける可能性があります。
戸建・マンションの穴開け工事になる条件、絶対回避する方法
戸建・マンションそれぞれで、穴開け工事になる条件をまとめました。
戸建 | 可能性あり。 光キャビネットや光ファイバーの固定、室内への光ファイバーへの取り込みの際に電話配管やエアコンダクトが使用できない場合に穴開けする可能性あり。 ●開ける穴の種類 ・ビス穴:直径3~4mm×3 ・ケーブル固定アンカー穴:直径3~4mm×2~ ・光ケーブル用の穴:直径4~5mm×1 ※撤去工事の際に穴は埋めてもらえる |
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マンション | 可能性あり。 MDF室の配線板から部屋の中に光ファイバーを取り込む際、光コンセントが未設置・利用できない場合は、モジュラーコンセントや電源コンセントのカバーに小さな穴を開ける可能性あり。 ●開ける穴の種類 ・カバーの穴:直径2~3mm×1 ※カバーを交換すれば、補修可能 |
こういった情報を見て不安になるかもしれませんが、現在ではNURO光の工事で穴開けをする可能性はとても低いです。
NURO光が提供スタートしたばかりの頃(2013年ごろ)の工事では穴開け必須だったので『NURO光の工事=壁に穴を開けられる』と認識している人もいますが、やはり穴開け工事は不評すぎたこともあって、現在では両面テープなどを使う手法がメインになっています。
使用する両面テープは、3MのVHBテープ。
非常に高性能なテープなので、しっかり固定できて剥がす時もあとが残りません。
また、穴開けを絶対回避するなら作業員の方に穴開けNGである旨をしっかり伝えておけば安心でしょう。(そもそも勝手に穴を開けられることもありませんが)
可能性は超低いけど…穴開け工事必須になるパターンもある
ここまで解説した通り、NURO光で穴開け工事をする可能性は超低いです。
しかし「電柱と家の立地の関係上、穴開けじゃないと工事が難しい…」となってしまうケースもあります。
例えば、とても古い住宅密集地などで起こることがあるのが、光ファイバーが通っている電柱と家のエアコンダクトや電話配管が逆側にあるようなケース。(逆側にあると、光ファイバーを引き込みづらい)
こういった場合には、電柱側の家の壁面に穴を開けて光ファイバーを通す方が効率よく安全に工事を行えるので、「穴開けしないとNURO光の開通が難しい…」となってしまう可能性があります。
工事のやり方としては壁沿いに光ファイバーを伸ばしたり、屋根の上を通過させるようなこともできますが、現場に来た作業員の印象・判断によっては穴開けを避けられないこともあるでしょう。
ただし、こういったケースは超超超レアケースで、99%穴開けなしで工事できるハズです。しかし、どうしても穴開けNGでNURO光の開通を断念せざるを得ない場合は、別のネット回線を検討することになるでしょう。
NURO光の工事は遅い?開通まで3ヶ月かかるってホントなの?炎上してるけど実際どうなの?
NURO光が開通するまでのスケジュールは以下のような感じです。
NURO光の開通には通常1~2ヶ月程度かかります。
一般的な光ネット回線なら1週間~1ヶ月前後で開通するので、NURO光の開通は決して早いとは言えません。
- NURO光の申し込み・工事日調整
- 1回目の工事・2回目の工事日調整
- 2回目の工事・NURO光開通
↓※7~15日前後
↓※10~30日前後
大まかなスケジュールとしては、1回目の宅内工事が行われるまで7~15日前後、2回目の屋外工事まで10~30日前後(全部で1~2ヶ月くらい)といった感じです。
ただし、申し込みが殺到しやすい引っ越しシーズン(3月~4月頃)や、新しく提供エリアになった場所では開通に3ヶ月待ちになることもあります。
必ずそうなるワケではありませんが、3ヶ月待ちみたいなことになるとイライラする人もおり、ネット上では『NURO光、開通工事遅すぎ…!』と炎上騒ぎになるようなこともあります。
そのため、あまり待ちたくない、狙った日に開通させたいような場合には、早めに申し込みしてスケジュールを押さえておくのがベターです。(ギリギリにやると、大変なことになるかも…)
NURO光の契約はおおまかに3つのステップに分かれています。
(1)公式ページへアクセス
まずは、NURO光公式ページにアクセスして、画面を少しスクロールしたところにある『新規お申し込み・エリア確認』という黄色いボタンを押します。
(2)郵便番号・個人情報入力
郵便番号を入力、建物タイプ(戸建か集合住宅か)や建物名などを選ぶとNURO光を利用できるか判定。判定結果で〇が表示されたら、画面下にある『次へ進む』という緑のボタンを押します。その後は画面の指示に従って、個人情報や希望工事日などを入力。
(3)申し込み完了
一通り情報を入力したら申し込み完了。申し込み完了後、NURO光(So-net)から工事日程の案内メール(SMS)や契約情報が記載されたハガキが送られてきます。ハガキに記載されている情報でSo-netマイページにログインできるようになります。
申し込みが完了したら、7日~15日前後で1回目の工事、そこから10~30日前後で2回目の工事を行ったらNURO光が開通します。※おおむね1ヶ月~2ヶ月程度。
少しでも工事を早く終わらせるには…?1日で終わらせることも可能?
NURO光の工事は通常なら2日(別々の日で2回あるから)かかりますが、戸建限定で追加料金5,000円払って同日工事対応を依頼すれば1日で終わらせることも可能です。
また、少しでも早く工事したい場合は、NURO光公式ページで申し込むのもオススメです。
NURO光公式ページなら、2024年4月現在あるNURO光特典・キャンペーンの中でもトップクラスに高額な45,000円を受け取ることができ、サービス提供元に直接申し込みなので、家電量販店や代理店で申し込みするより早く工事の順番待ちに入れます。
まとめ:NURO光の工事は壁に穴開けアリ!何とかして回避できないの?
このページでは、NURO光の工事について解説しました。
NURO光の工事は、戸建・マンションともに2回あります。1回目の工事内容は、So-netによる光キャビネットやMDF室からの配線、ONUの設置といった宅内工事。2回目の工事内容は、NTTによる光ファイバー配線の屋外工事。
どちらも在宅が必要で、それぞれ1~2時間程度で終わります。
NURO光の工事で気になる人も多いのが、『壁に穴を開けるのか?』というところですが、実際問題、穴開け工事はあります。
NURO光の提供開始当初は穴開け工事が避けられないケースも少なからずありましたが、さすがに不評すぎたこともあって、現在では両面テープなどを使った手法がメインです。
そのため、穴開け工事の条件(例:電話配管やエアコンダクトに光ファイバーを通せない)に該当しているようなケースでも、「穴開けちゃダメー!」と言えば99%回避できるでしょう。
また、NURO光は2回工事があるため、一般的な光回線(工事は1回、最短1週間で開通)と比較すると開通に時間がかかってしまいがちです。通常なら1~2ヶ月前後で開通できますが、繁忙期となる引越しシーズンの3~4月や新しく提供エリアになった場所については3ヶ月待ち…といったこともありえるでしょう。
「少しでも早く開通させたい!」という場合には、工事の順番待ちに早く入れるNURO光公式ページを利用するのがオススメです。家電量販店や代理店だと、受付した情報をSo-netに送るまでに多少のタイムラグが発生し、場合によっては工事の順番が遅れる可能性がありますが、公式ページに申し込みすれば、すぐに順番待ちに入れます。
めっちゃ余談ですが、NURO光の工事で使う両面テープ(VHBテープ)は、3Mが開発したネジやボルト、溶接に替わる固定方法として作られたもので超強力なテープです。
建築現場でも30年以上使われているそうで、外壁パネルをVHBテープで止めている建物もたくさんあるんだとか。