NURO光は、本当に速いのでしょうか?
世界最速クラスの光回線と言われるNURO光、実際は遅いダメ回線ではないか、測定値データから平均速度などから解析しました。
・NURO光の速度は実際どれくらい?
・NURO光は遅い!?平均速度は?
・しっかり速度を出すコツ
・速度保証はあるの?
・2/6/10/20Gbpsプランの詳細
この記事では、気になる人も多いNURO光の速度に関する疑問ついて、ビシッと解説しています。
目次
NURO光で2Gbpsは絶対出ない!?速度は保証されてないの!?
実際、NURO光の回線スペックは下り最大2Gbpsと高く、一般的に普及している最大1Gbpsの2倍のスペックで提供されており、速度重視のユーザー達からも高く評価されています。
しかも、NURO光には2Gbpsよりハイスペックな最大6Gbps、10Gbps、20Gbpsプランもあります。
サービス内容・料金 | |
---|---|
NURO光 | 最大速度:2Gbps 月額料金:2ギガ(3年契約プラン)5,200円~ |
NURO光6Gs | 最大速度:6Gbps 月額料金:5,243円 |
NURO光10Gs | 最大速度:10Gbps 月額料金:5,743円 |
NURO光20Gs | 最大速度:20Gbps 月額料金:7,743円 |
モンスタースペックすぎるNURO光6Gs/10Gs/20Gsですが、誰もが利用できるワケではありません。NURO光6Gs/10Gsは、北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、静岡、大阪、兵庫、奈良、福岡の一部エリアの戸建・5階建て以下のマンションのみの提供。
NURO光20Gsは、東京都豊島区・港区の一部エリアの戸建・5階建て以下のマンションのみの提供となっており、まだまだ利用できる人は限られています。
また、6Gs以上のプランをフル活用する場合は、PCやネットワーク絡みの詳しい知識も必要になり、例えばPCに搭載されているLANカードを10GBASE-T以上に換装したり、LANケーブルのカテゴリをアップさせる必要もあり、まだまだ利用する際のハードルは高めです。
驚異的な速度スペックを持つNURO光だけど…下り2Gbpsは絶対に出ないし、速度保証もない
驚異的なスペックを持つNURO光ですが、下りで2Gbpsもの速度は絶対に出ません。
また、『NURO光にしたら絶対に速くなる!』という速度保証も一切ないので、使ってみるまでどれくらいの速度が出るかはわからない…というのが現実です。
「え、それじゃあNURO光って遅いの?世界最速クラスとかウソなの?」と不安になる人もいるかもしれませんが、NURO光に限らず、あらゆるネット回線はスペック上の最大速度が出るワケではありません。
あらゆるネット回線は、局舎などから何度も分岐を重ねてユーザー宅まで提供されるので、途中で絶対に通信損失が出てしまい、最大スペックの速度は絶対に出ない仕様なのです。
そのため、基本的に速度保証もありません。例外として、ドコモ光のプロバイダGMOとくとくBBが100Mbps保証をやっていますが、本当に例外的にやっているだけなので、NURO光を含めたネット回線では『ウチは絶対●Mbps以上出ますよ』といったことはしてくれません。
では、実際のところNURO光は速いのでしょうか?遅いのでしょうか?
NURO光、遅すぎ!?平均速度・測定値を解析したら、世界最速クラスはウソだった!?
NURO光は、実際どのくらいの速いのでしょうか?
使ってみて遅かったら「NURO光遅いじゃん!世界最速クラスとかウソじゃん!」とガッカリしてしまいますが、NURO光は本当に速いのか、公式ページをはじめ、大手速度計測サイトが公表している速度計測データをもとに分析しました。
平均DL速度 (平均Ping値) |
最大DL速度 /最低DL速度 |
|
---|---|---|
NURO光公式ページ | 483.4Mbps (非公開) |
949.8Mbps /1.1Mbps |
みんなのネット回線速度 (NURO光) |
463.87Mbps (12.25ms) |
非公開 /非公開 |
Radish Network Speed Testing (NURO光) |
420.46Mbps (非公開) |
901.7Mbps /1.62Mbps |
NURO光公式が公表している平均速度・測定値
NURO光の公式ページでは、NURO光の速度計測データが公表されています。
ページで公表されている計測データを無作為に100件分抽出したところ、平均速度は483.4Mbps。最大速度は949.8Mbpsで最低速度は1.1Mbpsという結果になりました。
みんなのネット回線速度の平均速度・測定値
2つ目は、「みんなのネット回線速度」の速度計測データ。
公表されているデータの平均速度は463.87Mbps。最大速度や最小速度は非公開ですが、こちらについても900Mbpsを超える速度データがゴロゴロ存在しています。
Radish Network Speed Testingの平均速度・測定値
3つ目は、「Radish Networkspeed Testing」の計測データ。
こちらも無作為に100回分の速度計測データを抽出して分析したところ、平均速度は420.46Mbps。Ping値は非公開ですが、速度分布を見てみるとユーザーの78%以上は200Mbps超出ていることがわかります。
100件の計測データの速度分布を書き出すと…
900Mbps~:1
800Mbps~:6
700Mbps~:14
600Mbps~:9
500Mbps~:8
400Mbps~:8
300Mbps~:19
200Mbps~:13
100Mbps~:7
~99Mbps:15
という結果になりました。
(実際はそんなに単純じゃないですが)100回の計測中、78回の計測で200Mbps以上の速度が出ている=78%の人は200Mbps以上出るのが期待できる!と言えるでしょう。
【結論】NURO光はガチで速い!
計測データを分析したところ、NURO光は平均300~400Mbps前後出ていました。
別記事「【実測データで比較】本当に速いネット回線TOP3!」で掲載している1Gbps回線だと、平均速度は100~200Mbps台になるため、平均300Mbps以上出ているNURO光はガチで速いネット回線と言っても差し支えないでしょう。
中には900Mbps以上の速度が出ているNURO光ユーザーも少なからず存在しています。
ネット回線は、使ってみるまでどれくらい速度は出るかわからない…という部分はあるものの、データで見てみるとNURO光の速度には非常に高い期待ができます。
そのため、「超速いネット回線にしたい!」という方は、1分でできる提供エリアチェックをしてみて自宅でNURO光を利用可能か確認してみるのがオススメです。
NURO光でしっかり速度を出すなら、『当たりONU』を引くべし!当たりを絶対に引く方法は?!
NURO光は、平均速度300Mbpsを超えるガチ速回線です。
速度重視でネット回線を選びたい人にとっては、ベストな選択肢の1つと言えるでしょう。しかし、NURO光の速度をしっかり活かすなら当たりONUを引くのも重要です。
別記事「NURO光のONUには大ハズレがある?」でも解説していますが、NURO光でレンタルできるONUは、ランダムで送られてきます。
現在だと全7機種ありますが、中にはハズレもあります。
無線LAN規格 (無線最大速度) |
当たりハズレ | |
---|---|---|
NSD-G1000T |
a/b/g/n/ac/ax (4800Mbps) |
大当たり!! |
FG4023B |
a/b/g/n/ac (1300Mbps) |
当たり! |
HG8045Q |
a/b/g/n/ac (1300Mbps) |
当たり! |
ZXHN F660A |
a/b/g/n/ac (1300Mbps) |
当たり! |
HG8045D |
a/b/g/n (450Mbps) |
ハズレ… |
HG8045j |
a/b/g/n (450Mbps) |
ハズレ… |
ZXHN F660T |
a/b/g/n (450Mbps) |
ハズレ… |
大きな違いは無線LANの対応規格と最大速度。
1番スペックの良い大当たりの機種:NSD-G1000Tだと、最新のWi-Fi6(IEEE802.11ax)に対応、最大速度4800Mbpsありますが、ハズレの機種はWi-Fi4(IEEE802.11n)にしか対応しておらず、最大速度は450Mbpsしかありません。
当たりONUとハズレONUでは、じつに10倍ものスペック差があるのです。
スマホやタブレット、ノートPC、ゲーム機などはWi-Fi接続することになるため、無線LANのスペックは高いに越したことはありません。また、当たりONUでもハズレONUでも月額料金は変わらないので、同じ金額を払うなら良いスペックの機種をレンタルした方がお得です。
当たりONUを絶対にレンタルする方法はある??
1番の大当たり機種のNSD-G1000Tは、別記事「NURO光スマートセットを解約するとONUは没収?!」でも解説している通り、NURO光契約時にオプションのスマートセット(月額700円)に同時加入すると必ずレンタルできます。
当たりの3機種(FG4023B、HG8045Q、F660A)については、運が良ければレンタルできます…と言っても、万が一ハズレONUが届いた場合でも交換は可能です。
NURO光サポートデスク(0120-65-3810)に電話して「無線で速度が出ないのでONUを交換して欲しい、できればac規格対応の機種でお願いします」と言えば交換してもらえます。
まとめ:NURO光、遅すぎ!?平均速度・測定値を解析!
このページでは、NURO光の各種速度プラン(NURO光/6Gs/10Gs/20Gs)の解説や、各種計測データをもとにした平均速度や最大/最低速度について解説しました。
光回線はどこも『光で速い!』『ギガ回線で速い!』と宣伝していますが、実際に使ってみると遅いダメ回線も少なくありません。
NURO光の場合も例に漏れず、世界最速クラス光回線を自称しており(正確には過去に自称)、速度重視にユーザーから高く評価もされているワケですが、実際にNURO光にしたら速くなるのか、それは使ってみるまでわかりません。
なぜなら、あらゆるネット回線は仕様上最大スペック通りの速度が出るワケではなく、速度保証のような制度も存在していないからです。そのため、少し意地悪な言い方ですが、「NURO光にしたけど1Mbpsしか出ない!世界最速クラスとかウソだー!」という悲劇が起きる可能性もゼロではないのです。
このページではNURO光公式をはじめ、大手速度計測サイトの『みんなのネット回線速度』『Radish Network Speed Testing』で公表されている計測データを無作為に選んで分析してみましたが、結論的にはNURO光はガチ速い回線という結果になりました。
いずれのデータで見てもNURO光の平均速度は300~400Mbps。データの中には900Mbps以上出ている人もおり、速度分布を見てみると78%以上のユーザーが200Mbps以上出ていることが判明しました。
NURO光で速度をしっかり出すためには、当たりONUを引き当てるのも重要です。
現在7機種あるONUのうち、大当たりは1機種。当たりは3機種。それ以外は、残念ながらハズレのONUです。万が一ハズレのONUを引いてしまった場合は、NUROのサポート窓口に申し出ることで交換してもらえます。
大当たりのONU、NSD-G1000Tについては、NURO光を申し込みする際に、オプションのスマートセット(月額700円)に同時契約することで絶対にレンタルできるので、「NURO光でバッチリ速度を出したい!」と考えている方は忘れずに申し込むようにしましょう。また、同時にお得な当たり特典・キャンペーンを厳選するのも重要です。