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ダークファイバーって、そもそも何?
NTTの光回線は、フレッツ光やNURO光だけではなく、さまざまな光回線で使われています。
KDDIのauひかりも、自社の光ファイバーが提供されていないエリアでは、NTTの光ファイバーをレンタルしてサービス提供を行っています。
多くの光回線サービスがNTTの光ファイバーを利用しているわけですが、光回線の30~40%しか、まだ利用されていません。
残り60~70%の光ファイバーは、設置されただけで利用されずに存在しているのです。
この利用されていない光ファイバーのことを、「ダークファイバー」と呼びます。
NURO光がフレッツより安いのは、ダークファイバーを使っているから
設置されただけで、まだまだ利用されていないダークファイバー。
そのダークファイバーを利用することで、フレッツ光に比べて安い、NURO光の低価格が実現しています。
月額料金 | 最大速度 | |
---|---|---|
NURO光 |
2ギガ(3年契約プラン)5,200円~ | 2Gbps |
ソフトバンク光 |
戸建:5,720円 マンション:4,180円 |
1Gbps |
auひかり |
戸建:5,610円 マンション:4,180円~ |
1Gbps |
NTTが所有しているダークファイバーは、例え使っていなくても、NTT側に維持費が掛かります。
これまでNTTだけが負担していた維持費は、ダークファイバーの利用料として、NURO光に負担してもらうことができるようになりました。
詳しい利用料は不明ですが、ダークファイバーの利用料はかなり安くしていると言われています。
NURO光が他の光回線よりも割安なのは、格安のダークファイバーをレンタルして、サービス提供しているからなのです。
ちなみにダークファイバーは、法人の専用線にも使われている
ダークファイバーは、2001年からダークファイバーの解放が義務付けられました。
そのおかげで通信業者はダークファイバーを借りて、インタ-ネットサービスを提供できるようになりました。
このダークファイバーは、NURO光と法人の専用線に利用されています。
これまでの光回線は、ユーザーの集中する時間帯に速度が落ちることがあったのですが、他の利用者が居ない法人専用線(ダークファイバー)なら、そのデメリットが解消するわけです。
初期費用や月額料金が高い法人専用線は、個人の利用は難しいですが、NURO光はそのダークファイバーを利用できる光回線サービスとなっています。
NURO光のダークファイバーはNURO専用、だから速い!
NURO光はNTTのダークファイバーを利用して、光回線サービスを提供しています。
ダークファイバーはNURO光の他に、法人専用線にも利用されています。
NTTが提供する法人専用線とNURO光とでは、使われている伝送技術が違うため、別々の回線が利用されており、NURO光が使っているダークファイバーはNURO光の専用線となっています。
NURO光は、他業者と回線を共有しないため、速度が低下する可能性が低くなるのです。
またNURO光は最新の伝送技術(G-PON)を使用しており、そのためダークファイバーを利用できています。
最新技術を使用した光回線サービスのNURO光だからこそ、他社よりも圧倒的に速いNURO光を提供できているのです。
同じNTT回線を使っても、フレッツ光よりNURO光の方が速い理由
フレッツ光が遅くて、別の光回線への乗り換えを考える方は多く居ます。
そういった方の場合、NURO光とフレッツ光は同じNTTの光ケーブルを利用しているため、「NURO光に乗り換えしても遅いんじゃない?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし同じNTTの光ケーブルでも、フレッツ光は最大1Gbps。
一方でNURO光は下り最大2Gbps。
この速度差(約2倍)は、NTTとNURO光の通信設備や、技術力の違いで生じています。
技術力の違いについての詳しい解説は、別記事『【日本初】NURO光に採用された新技術、「GPON」ってどう凄い?』に記載していますので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。
光ケーブルは、まだまだ本気を出せていない
光ケーブルは、日本国内の様々な光回線サービスに利用されています。
一般的なものだと最大1Gbpsのフレッツ光(光コラボ)やauひかり、当サイトオススメの下り最大2GbpsのNURO光などが人気です。
ほとんどの方の場合、下り最大2Gbpsも速度があれば、十分に満足に感じられるでしょう。
しかし、光ケーブル自体はそれよりも高速通信が可能と言われており、三菱電機が発表した内容によると、1Tbps(1,024Gbps)の通信が実現できるということです。
●参考リンク:三菱電機『伝送速度1Tbpsを実現する「マルチサブキャリア光送受信技術」を開発』
これは、NURO光の下り最大2Gbpsから比較すると、512倍の速度で通信が可能ということになります。
今のところ、この発表された新技術を個人利用できるような光回線サービスは、提供されていません。
しかし、NTTの光ケーブルを使って今より高速な通信が可能であると証明されたため、今後の光回線サービスにもそれらの技術が利用される期待が持てると言えるでしょう。
まずは都心から、NURO光のエリアはどんどん拡大している
2023年12月現在、NURO光の提供エリアは、関東・関西・東海・九州・北海道となっています。
NURO光の提供エリア
関東:茨城県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、栃木県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
東海:愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
九州:福岡県、佐賀県
記載されている提供エリアの都道府県内であっても、地域によって利用できない場合もあります。
自宅がNURO光の提供エリアなのかは、NURO光公式ページでチェック出来ます。
NURO光は、まだまだ提供エリアが狭いのが課題です。
当初・関東エリアしか対応していなかったNURO光は、2019年3月には九州エリアまで拡大しました。
これまでの流れから、NURO光は都市部から順にエリア拡大していくと思われます。
日本全国にまだまだ使われていないダークファイバーがある点からも、今後NURO光のエリア拡大には期待ができると言えるでしょう。
まとめ:NURO光が使っているダークファイバーとは?速さと安さの秘密を解説!
この記事では、NURO光が利用しているダークファイバーについて解説しました。
ダークファイバーはNTTの利用していない光ケーブルです。
最新の伝送技術(G-PON)を使用したNURO光は、ダークファイバーを利用しており、そのため下り最大2Gbpsという超高速が実現しています。
フレッツ光やコラボ光を契約していて、「なんだか遅いな…」と不満に感じている人も、NURO光に切り替えると速度が改善する可能性があります。
・ダークファイバーとは、NTTの使われていない光ケーブルのこと
・NURO光が速いのは、最新技術G-PONを利用しているから
・NURO光は、個人が唯一ダークファイバーを利用できる光回線
現在、速度に満足できていない人に、NURO光はオススメの光回線サービスだと言えるでしょう。